大阪府大の教授と一緒に研究 ~和風ちゃんぽんインタビュー

(今回は知人の協力でインタビュー形式の記事になっています)

--今回は和風ちゃんぽんを大幅にリニューアルされたとお聞きし、以前から大ファンである私が竹若さんにお話をお聞きしたいと思います。まずは、改めましてこんにちは。

こんにちは(笑) 今日は時間と取ってもらってすみませんね。

--いえいえ、楽しみにしていました。さっそっくですが、先ほどは和風ちゃんぽんをごちそうさまでした。

率直な感想はどうですか?

--変わりましたね。

変えました(笑) それはもう色々と悩みに悩んで。

--確かに違いますが、劇的な変化というイメージではなく、研ぎ澄まされてこの味になったという感じでした。

確かにそうです。どこか一部分だけを変えたのではなく、長い時間をかけて、全てを見直してきました。

--パズルのピースがピタリとはまったというか、そんな完成度です。

パズルですか。確かに難しいパズルでした。とにかく、和風ちゃんぽんが誕生して35年、見直し続けてきました。

--社長は、ほとんど年中無休で働いていらっしゃいますね。

はい(笑) 休みたい気持ちももちろんあるんですが、とにかく、仕事に打ち込み続けています。

--私には無理な境地です(笑) できれば竹若さんの原点をお聞かせください。

私の原点は、若いころ、ブラブラしていたんですが、たまたま友人と中華料理店でアルバイトがあるぞ、という話を聞いて飛び込みました。もともと、料理には興味があったんですが、そこで結局、6年間修業をしたのが人生のスタートです。以来、この業界一筋で生きています。正直、だいたいが苦しい時期なのですが、その中で技に磨きをかけてきました。ほんとう正月以外は仕事に打ち込んで生きてきました。

--その情熱はどこから湧いてくるんですか?

ちょっと恥ずかしいですが、やはり「この業界で一番をとりたい」という思い、ですね。

--それはすごいですね。挫けたりしませんでしたか。

もちろん、挫折は山ほどあります。というか挫折の連続です。今も消費増税に苦しめられています。でも、だからこそ、一番おいしいものを作って、喜んでもらいたい。暗い話題ばかりの世間で、私が貢献できるのはその点だと思って逆に力に変えています。

--すごい情熱ですね。

もはや執念みたいなものです(笑) 

--その執念が生み出したのが「和風ちゃんぽん」だと思いますが、どうして、このメニューが生まれたのですか?

はい、最初は普通の中華料理店として、一品料理や定食を中心に営業していました。ただ、修行時代にいたお店で、ちゃんぽんが割と人気のメニューだったので、自分なりに作ってみたんです。

--どうでした?

とても好評で。これで私は自信をつけたんです。これでやっていこう! という気になりました。

--言って見れば、何気なく生まれたメニューですが、そこから35年何ですね。

長い道のりでした。

--今回、リニューアルしてみて、ここを味わって欲しいという点はありますか?

全部です。本当に全部なんです。原材料から製法、保存方法、技術、すべて見直しています。

--全部ですか(笑) 例えば、どんなところでしょう?

そうですね。スープにはもちろんこだわっていますが、せっかく最高の状態で作っても保存方法が確立しないと味が安定しません。その為に色んなつてをたどりました。

--色んなつてとは?

保存方法については、大阪府大の教授お二人に実際にお店に来て頂いて、色々研究をして頂きました。そして「氷温製法」という方法にたどり着きました。

--名前だけでも凄そうですね。では「氷温製法」も含めもう少し味についてつっこんでお聞きしたいと思います。

わかりました。何でも話します!

(以下、次週へ続きます)