その気持ちにお応えしたい
「おっ、もう食べ終わるからここ座りや~」
先日、常連のお客様が、気さくに家族連れのお客様に呼びかけられました。
私は厨房で鍋を振っていましたが、思わず手を止めてしまいました。
レジの時に「ありがとうございます」とお伝えすると、「また、来るわ」と。
そんな気持ちに応えたい、もっと美味しいものをご提供したい、それが私たちの原動力になっています。
(厨房にて)
当店ではマニュアル通りではない、人と人の触れ合いを大切にしています。
昔、ご紹介したエピソードです。こんなこともありました。
ある留学生の思い出
先日の突然の来訪がありました。
20年以上昔に留学生として来日し、当店でバイトをされていたベトナム出身のチンさんという女性が、お店に寄ってくれました。
彼女のことは強く印象に残っていたので、とても嬉しかったです。
彼女が務めていた当時は、朝の6時から始業で、餃子部の梱包作業などの雑用を一人で黙々とこなしてくれました。
雨の日も寒い日も休むことなく自転車通勤で、まじめでハングリー精神が強く、笑顔を絶やさない愛されキャラでした。今の日本の若者にはちょっといないようなタイプで、もちろん、スタッフとも仲良くされていました。
祖国へ帰ってからは時々メールをくれていて、なんと、今は日本語を教える先生をしてるらしいです。当時の姿を思い出し、さすが、立派だなぁと思いました。当店でのバイトの経験も少しは役立っていればいいのですが。
そういえば、バイトで来てくれている時には、本場ベトナムの生春巻きをメニューにしたこともありました。それぐらい思い入れのあるスタッフです。
こういう仕事をしていると様々な人と出会いますが、忘れられない出会い、というものは、本当に素晴らしいものです。
(真ん中の女性がチンさんです)
心を込めて、本日も
という記事を書いてから約4年「生春巻き」は当店の夏の名物メニューになりました(笑)
お客様と、お取引先の方と、様々なスタッフと、様々な出会いと別れの中で、今日も心を込めて、力も込めて励んでいます。
そして、常に温かなお店でありたいと思っています。
(ただ今清掃中)